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長生きの秘訣ー貝原益軒に学ぶ

NHKBSプレミアム放送「偉人たちの健康診断」、「“養生訓”のススメ 江戸の健康名人・貝原益軒」を視聴しました。

 

貝原益軒が実践した健康法で、長生きにつながる習慣がいくつか紹介されていたので共有したいと思います。

 

益軒と妻の東軒は病弱だったため、健康への意識は人一倍高く、益軒はあらゆる健康法を実践、記録、検証しました。

 

彼が試みた健康法は現代の科学の観点からでも理にかなっているということが昨今の研究からわかってきたということです。

 

益軒は85歳まで生きました。当時の平均寿命の1.6倍長く生きた、奇跡の長寿。

現在の平均寿命から計算すると136歳になるそうです。驚異的ですね。

 

目次:

・腹八分目ー長寿遺伝子を活性化

旅行記を書くー脳の活性化

・その他の健康法

 

 

・腹八分目ー長寿遺伝子を活性化

益軒は腹八分目を推奨し、食べ過ぎないことが健康につながると考えていました。

現在ではカロリー制限によって、サーチュイン遺伝子が活性化し、寿命が延びることが猿の実験で明らかになっているとのこと。

老化も抑制されているのが、実験の猿の外見からもわかりました。

 

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猿の見た目

サーチュイン遺伝子は飢餓時に活性化し、エネルギー不足から細胞レベルの損傷を防ぐために修復機能が活性化すると考えられています。

 

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加齢に伴う病気にかからなかった割合

生き物としての防衛機能なのかもしれません。

 

旅行記を書くー脳の活性化

益軒は生涯で20冊近く紀行文を記しました。

 

旅に出て思い出してそれを記録するということで脳が活性化するということです。

必要な分の記憶を取り出して文字に書き出すことで、ワーキングメモリという働きを活性化します。

(ワーキングメモリとは脳に蓄えられた記憶の中から必要な分だけ取り出す機能)

 

これは、回想療法と呼ばれ、認知症予防として実施されているそうです。

 

・その他の健康法

他にも夫婦仲が良いことが健康につながるとか、更年期障害にはスッポンやピーナッツが良いとか参考になる情報も紹介されていました。

 

スッポンは日常に取り入れるのは難しいですが、ピーナッツは手に入れやすいですね。

ピーナッツのビタミンEが血管の壁を柔らかくして、毛細血管の奥にまで血を回すことができ、血の巡りが良くなるそうです。

 

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病弱だったからこそ健康に対する意識が高かった。そして理にかなった健康法を実施したことで長寿を全うした。

 

特にパートナーが病弱だったことで、より健康でいたい、健康でいてほしいという思いが強かったのではないでしょうか。

 

私もですが、人のためじゃないと中々やる気は起こりません。

この二人が夫婦でお互いを思いやり暮らしていたことが想像でき、心に響きました。

私も日頃から家族や周りの人にやさしくしたいです。